国立医学部の難しさを具体的に書いていきます
国立医学部医学科は偏差値にして京都大学の非医学科に相当します。
それでは単純に京都大学と難易度を比較できるかと言われるとそうではありません。
医学部が何故難しいか。
- 併願が出来ない。
国立大学なのであれもこれもと受験することは出来ません。
後期は難易度が跳ね上がりますので、現実的には前期のみの一発勝負となります。
- 計算ミスで簡単に落ちる。
医学科は難しい問題を解くというより、標準問題をどれだけミスなく取れるかで決まります。
逆に言えばセンター試験数問が大きな差に広がります。
例えば900点満点のセンター試験で数学12をどちらも全国平均とったとしましょう、平均点はだいたい50前後なので、二科目で100点落としたことになります。
残りの教科全て満点でも9割に届かない計算になります。
医学部というのは、数学が9割ミスなくとれて初めてスタートラインに立たせて貰えるという世界です、当然計算ミス一つでスタートラインにすら立たせて貰えないということは十分考えられます。
- 直前暗記が絶対に必要。
古典、漢文、生物、社会科目、化学、英文法など
絶対に直前に知識を固め直す必要がある科目がたくさんあります
そのため、再受験や浪人生が直前に怠けて勉強をしていないとほぼ確実に落ちます。
どのような受験生であれ、直前期は死ぬほど勉強する必要があります。
- 面接一発落ちが再受験生の敵
医学部は九州大学以外全て面接があります。
面接が点数化されるか否かは大学によりますが、どの大学も一発不合格という恐ろしい権利を持っています。
再受験生がどれだけ点数を取ろうとも、面接官が医者への適正なしと判断すればそれだけで落とすことは可能です。
面接落ちなんてないと思う方が多いかもしれませんが、特に再受験生、多浪生は普通に対策しないと落とされますよ。
試験だけじゃない医学部、これも難しい原因となっています。
- 勉強法が間違っていれば何年かけても受からない
これは当サイトが何度も言ってきたことですが、医学部は正しい勉強法をしないと受かりません。
何年かけても受からないというのは医学部が難しいというより恐ろしい理由です。
- 苦手科目があると受からない
英数両方苦手で医学部には受かりません、得意科目がどれだけあろうと、苦手科目があれば落とされるというのが医学部です。
- 倍率が高い
医学部で倍率5倍、8倍というのは日常茶飯事です。
5人に一人、8人に一人しか受からないと考えるとやはり難しいですね。
医学部医学科に合格するのは簡単ではありません
正しい戦略と努力が必要です。